寺田心君の最新作映画『ばあばは、だいじょうぶ』が5・10より公演中です。
そしてミラノ国際映画祭2018外国映画部門にて、この作品の主人公つばさを演じた、人気子役の寺田心くんの最優秀主演男優賞、ジャッキー・ウー監督受賞が最優秀監督賞の受賞もした作品です。この映画祭史上最年少での受賞だそうです。
1、映画のストーリー
忘れてしまう病気になってしまったおばあちゃんを、小学生の孫視点から描いた絵本を映画化。
主人公の翼は、学校でいじめられても慰めてくれたりと優しかったおばあちゃんが、急に怒り出したり、大切にしていた庭の植物を枯らしたりと・・・認知症とわかってからは、距離をおくようになっていたところ、ばあばが突然行方不明になり・・・
「ばあばは、だいじょうぶ」に投稿された感想・評価
素晴らしいニュース! 楠章子さんの小説「ばあばは、だいじょうぶ」は「青少年読書感想文全国コンクール課題図書」にもなったのだが、映画化もされた。10歳の寺田心君がミラノ国際映画祭で最優秀主演男優賞。同映画祭史上最年少! 楠さん、おめでとう🎊楠さんは「私」物語化計画の会員でもあります。
— 山川健一 (@Yamakawakenichi) December 10, 2018
映画「ばあばは、だいじょうぶ」をみました。冨士眞奈美さんと寺田心くんの演技が素晴らしく、感動しました。祖父母が認知症に、実父が高次脳機能障害となったことを目の当たりにした娘の気持ちと映画のお孫さんの気持ちがダブって泣いてしまいました・・・。
— korosuke113 (@korosuke113) May 14, 2019
みなさんの感想を見ても、認知症の家族を抱えていらっしゃる方がとても多い今の時代、子供も、大人も一緒に認知症について考えるきっかけになる映画ですね。
2、監督・出演者
キャスト:冨士眞奈美・寺田心・平泉成
監督:ジャッキー・ウー
冨士眞奈美さんは日本のおばあちゃん代表ですね。平泉成さんも幅広い役で人気のお父さん俳優さんです。監督のジャッキー・ウーさんもアジアを中心に世界で活躍する監督さん。最近では、鈴木紗理奈にマドリード国際映画祭で主演女優賞をもたらした「キセキの葉書」が有名。その監督さんが、100人以上の子役のオーディションでやっぱりこの役は寺田心君しかいないと決めたそうです。
3、原作絵本
作:楠 章子 / 絵:いしい つとむ
この絵本は第3回児童ペン賞の童話賞・第63回青少年読書感想文全国コンクール課題図書・小学校低学年の部(2017年)を受賞していて、人気の絵本でした。
4、認知症とは?
認知症とはどういうものか?
脳は、私たちのほとんどあらゆる活動をコントロールしている司令塔です。それがうまく働かなければ、精神活動も身体活動もスムーズに運ばなくなります。
認知症とは、いろいろな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったためにさまざまな障害が起こり、生活するうえで支障が出ている状態(およそ6ヵ月以上継続)を指します。
認知症を引き起こす病気のうち、もっとも多いのは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
出典:認知症サポーター養成講座標準教材(特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成)
出典:認知症サポーター養成講座標準教材(特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成) 厚生労働省HPより引用
「認知症」とは病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のことで、このような状態を引き起こす原因は様々なものがある。日本では認知症の症状を起こす原因の6割以上がアルツハイマーで、他にも血管性認知症や前頭側頭型認知症などがある。
5、予告
まだまだ、他人事で捉えていた私ですが、この映画をきっかけに、どこの家族でも起こる問題を考えるきっかけになる映画でした。我が家の小学4年生も学校で認知症を学んできました。
最後まで読んできただきありがとうございます。